呪詛の壁
THE WALL OF GRUDGE
ここに晒されるのは、名も知らぬ誰かの鬱憤。 あなたの「私も呪う」が、その呪いに力を与えます。
今宵、まだ誰も書き置いていません。
最初の呪いを、あなたが。
最初の呪いを、あなたが。
古い壁より
管理人が書き写した、かつてこの壁にあった呪詛。奉納ではありません。
- 褒められた企画は、私が三日かけて書いた。名前だけが消えていた。
- 「君のためを思って」と言うとき、あの人はいつも自分の話をしている。
- 謝られたかったわけじゃない。なかったことにされたくなかっただけ。
- 笑って流した回数だけ、眠れない夜が積み上がっている。
- 私が辞めた理由を、あの人は今も知らないままでいる。
- 机の上に置かれた書類の投げ方で、その日の機嫌を測る癖がついた。
- 幸せそうな写真を見て、指が勝手に閉じた。まだ終わっていない。
- 忘れたふりが上手くなった。上手くなっただけだった。
- 縁を切ると決めた日から、その人の夢ばかり見る。
- たった一言だった。その一言を、十年抱えている。
- みんなの前で笑い者にした顔を、私はまだ覚えている。
- 許せる日が来るらしい。まだ来ない。来なくてもいい。
芳名帳 GUESTBOOK
いま、この壁の前に居る者にだけ聞こえる。声は十分ののちに掻き消える。
- まだ誰の声もしない。最初の囁きを。
誰かの鬱憤を読むだけでは足りぬ夜に。